いろいろなお香の特徴や 基本的な
  たき方をご紹介します。

◆ 直接火をつけるタイプのお香
直接 火をつけるお香は、手軽に楽しみたい人や忙しい時などにピッタリです。
お香をたく場所などによって色々な形を上手に使い分けてみてはいかがでしょうか。



お線香/スティック型
■お線香/スティック型
一番ポピュラーな形のお香。室内線香、仏事線香など、目的によって様々な種類や長さがあります。線状なので‘お線香’と呼ぶだけで、お線香=仏さま・・・ばかりではありません。
燃焼時間は長さに比例しますが、長いものは折るなどして時間の調整ができて便利です。燃えてる面 積が均一なので、香りも均一に広がります。




コーン型 
■コーン型
円錐の先端に火をつけます。下に行くほど燃える面積が広くなるので香りも徐々に強くなります。短時間で香りを・・・という時に便利です。また、灰がそのままの形で残るので散らばる心配がありません。



渦巻き型
■渦巻き型
ぐるぐると渦を巻いているので、燃焼時間が長く、広いお部屋や空気の流れの多い場所などに適しています。途中で消したいときは折ったり、書類などをはさむ金属製のクリップなどで消したい部分を挟んでおけば大丈夫。



◆間接的に熱を加えるタイプのお香
  香炉の灰におこした炭をうずめる。
ひと手間かけてお香をたくといつものお線香とは違う香りと出会えます。



練 香

■練 香
粉末にした各種香料と炭の粉に蜂蜜や梅肉を加えて練り上げ、一定期間壺の中で熟成させた丸薬状のお香。「源氏物語」などの王朝文学に「薫物」として登場するお香もこの練香です。現代では主に茶の湯の席で用いられます。
独特の深みのある香りは、平安貴族と同じ時間を共有しているようなそんな雰囲気にひたらせてくれるかもしれません…
熱灰の上で薫じさせて使用します。
(お香のたき方【空薫】参照)


香木・印香


■香 木
香木とはよい香りのする木のことです。お線香などの原料にも使用しますが、そのものの香りを静かに楽しむそんな一時はとても贅沢な時間です。香木の中でも代表的なものが沈香と白檀です。
(お香のたき方【空薫】【聞香】参照)

沈香:様々な外的要因によって木質部に樹脂が凝結し、樹木自体が枯れていく過程で熟成されてできたものです。東南アジア全域で産出されます。

伽羅:沈香とほぼ同様の生成過程を経ますが、香気や油質の違いによって沈香の中でも別 格とされています。古来、ベトナムの限られたところから産出されていましたが、現在では採取が非常に困難になっているため、いっそう貴重な香木となっています。

白檀:インドやインドネシア、マレーシアなどで栽培されています。サンダルウッドとも呼ばれます。彫刻や扇子などでもお馴染の爽やかな香りが特徴です


■印 香
粉末にした香料を梅花形など様々な形に押し固めたお香です。
熱灰の上で薫じさせます。(お香のたき方【空薫】参照)

◆常温で香るタイプのお香
  ■匂い袋
天然香料を刻んで調合し、袋に詰めたお香です。衣服に芳香を移し、同時に防虫効果 も利用する香嚢の一種です。車の中やのれんに吊るすほか、身につけたり、鞄に忍ばせたり、箪笥に入れて衣服への移り香を楽しむなど使い方は様々です。少し大きめのものは玄関先などに置いて、美しい形と香りをお楽しみください。
また、匂い袋の中に入っているお香だけを買い求め、自作の袋に詰めても楽しめます。



◆特殊なお香
主にお寺などで使われるお香です。
一般のご家庭ではあまり馴染みはありませんが…


  長尺線香
経文を唱えたり、坐禅を組んだりする時間を線香1本が燃え尽きるまでと定め、その時間を計る為に用います。線香の長さや太さは、読経や坐禅の時間の長短によって使い分けられます。70センチを越える長いものもあり、大型の香炉に立てて使います。



  ■塗 香
最も粒子の細かなお香です。清め香とも呼ばれます。御本尊にお供えしたり、
ごく少量を手の平に塗ったりして身を浄め、邪気を近づけないために用いる粉末のお香です。一般にも写経を行う際に用いられます。

  ■抹 香
抹香は沈香や白檀などと混ぜて用いる非常に細かい粉末のお香です。仏前でくゆらせるほか、古くは仏塔や仏像などに散布していました。長時間たき続ける時香盤(じこうばん)や密教用具の火舎(かしゃ)などにも用いられます。

 

■焼 香
香木や薬草などを細かく刻んで混ぜ合わせたお香です。用いる香木や香料により五種香、七種香、十種香などがあります。本来は沈香、白檀、丁子、鬱金、竜脳の五種の組み合わせを基本としますが、他の香料で組み合わせることもあります。

◆お香のたき方
お香の楽しみ方には お部屋に香りを漂わせる【空薫】と
掌中の香りを静かに鑑賞する【聞香】があります。
お線香ではなく、時には香木や練香で【空薫 そらだき】を楽しみませんか。おこした炭をうずめた香炉で一手間掛けてお香をたいてみる… ゆったりとした時間の流れの中に溶け込んでゆくようです。このたき方で練香、香木、印香が楽しめます。

香りをお部屋に漂わすのではなく、静かに繊細な香木の香りを鑑賞することを【聞香 もんこう】といいます。掌の香炉から立ち上る幽玄な香りを楽しむ… そんな贅沢な時間はいかがですか。
 
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