お香の歴史

飛鳥時代
538


595

仏教の伝来と共にお香が伝わる


淡路島に沈香が漂着
わが国で初めて「香」として香木などを用いるようになったのは、仏教伝来の頃と考えられています。『日本書紀』には「推古天皇3年(595年)4月にひと抱えもある大きな沈水香木が淡路島に漂着し、島人がそれと知らずかまどに入れて薪とともに燃やしたところ、その煙が遠くまで薫り、これを不思議なこととしてこの木を朝廷に献上した」と記されています。これが日本で一番古いお香の記述です。

奈良時代
710



754


平城京遷都

仏教との結びつきで次第に定着していく

鑑真和上来日
〜仏教の戒律と共に沢山の香薬ももたらす。
各種の香料を練り合わせて作る薫物(たきもの)の製法もこの頃伝わる。


奈良時代は、香料を直接火の上でたいていたと言われています。仏前を清め、邪気を払う「供香(くこう)」として用いられ、宗教的意味合いが強いものでした。

平安時代
794


平安京遷都

平安時代に入り、香料が多種輸入されるようになる。香料を選んで練り合わせ、その香気を楽しむ「薫物
(たきもの)」が主流になる。

貴族の間で暮らしの中で香りを楽しむようになる。



衣服に香をたきしめ、そこに移った香りを楽しむ「移香(うつりが)」や「追風(おいかぜ)」「誰が袖(たがそで)」、部屋に香りをくゆらす「空薫(そらだき)」などの優雅な習慣が日常生活に組み込まれていきました。
平安時代の王朝文学には香の記述が多く見られ、「枕草子」や「源氏物語」には頻出しています。


鎌倉時代
1192

源頼朝 鎌倉幕府を開く

武士の台頭
〜それまでの優雅な貴族社会のなかで育まれた「薫物」に代わって、武家社会では香木そのものの自然な香りが好まれるようになる。

出陣に際しては沈香の香りを聞いて心を鎮め精神を統一させたり、甲冑に香をたき込めて戦に臨んだともいわれます。
室町時代
1338

1397

1489

足利尊氏により室町幕府が成立

足利義満 金閣寺建立

足利義政 銀閣寺建立

東山文化が花開いて行く中、茶道や華道と同じく香も「寄り合いの芸道」の一翼をになっていく。

わが国特有の香りの文化は香道という芸道として成立する。

このように武士達の間で香木への嗜好は更に強くなり、中国との貿易の成功によって、良質な香木が多くもたらされるようになりました。「太平記」に名を残す佐々木道誉などによって数百種に及ぶ香木収集がされたことも事実です。
足利義政のもとで、志野宗信や三條西実隆ら文化人の手によって、「六国五味
(りっこくごみ)」といわれる香木の判定法や組香が体系化されます。

江戸時代
1603


徳川家康 江戸幕府を開く

香道の流行

お線香の製造工程が伝わったのもこの頃でその手軽さから国内に一気に広がりました。



江戸時代の香り文化は「組香」の創作やそれを味わうための香道具の製作などに花開き、庶民の間にも香道が浸透していきました。数百種にも及ぶといわれる組香の数々はほとんどこの時期につくられたものです。

中国からお線香の製造技術が伝わり、庶民に普及しました。

時代の変遷にともない、薫香業界も現代の日本人の暮らしにあった新しい香りの開発をたゆむことなく続け、さらに新しい歴史を刻もうとしています。



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