香・大賞 kaori taisho

第34回「香・大賞」

奨励賞

『 クイズ 』
本田 伊紗也(ほんだ いざや) 10歳 小学生 神奈川県

 「では、この作文を読んでいらっしゃる皆さんにクイズです。目に見えないけれどそこにあって、何百年もなくならず、味も決めてしまうものは何でしょう? ……答えは、この作文の一番最後にあります!」
 僕はある日、尊敬する人が書いた新聞記事を読んだ。
「1783年の浅間山大噴火の泥流層の下から、大型民家跡が見つかった。鉢に入った梅、線香立ての灰、馬小屋のふんにはにおいも残る。……完ぺきな保存状態。土がわき水で湿り、泥パックとなって遺物群を密封し、守った」
においが何百年も残るなんて、不思議だなぁと思い、調べてみた。そして、香りが分子であるとわかってびっくりした。
 実は、僕は将来、科学者になりたいので、化学式に詳しい。7歳の時、分子モデルを買ってもらい、それから自分で色々な分子構造を調べて、勉強している。そして、香りは味も決めてしまうことを思い出した。なぜなら、入院していた時、同じお部屋の子が、栄養をとる時「フレーバー(人工香料)」を使っていたからだ。その子は、病気で栄養ドリンクしか飲めなかったので、同じ味で飽きないように、色々なフレーバーを使っていたのだ。僕のベッドまで香りがきて
「病室なのに、ポテトチップスみたいな香りがするなぁ。食べたいなぁ」
と言ったことを覚えている。
 色々と香りについて調べた結果、香りがとても不思議なものであると分かった。僕は科学者になって、香りの謎を解き明かしたい。病気が治ってしまう香りや、何でも自由に好きな味に変えられる、スーパーフレーバーを開発して、非常食などに役立てたいと思う。
 「最後に、クイズの答えを発表します。正解は『香り』でした! みんなわかったかな?」